小説・漫画好きの感想ブログ

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今年の初読みは、「怒矮夫風雲録」です

 今年の初読本は、「怒矮夫風雲録」という、丸楠早逸さんという方が書いたドイツの児童文学です。タイトルからみたまんまで、かなり強引に漢字が使われていて、結構そのあたりのセンスに笑って決めました。怒矮夫って何だろう、って思ったら、ドワーフなんですよね、これが。丸楠早逸ってのがマルクス・ハイツさん。いやまぁ勿論ドイツのマルクスさん自体は、こんな中学生ヤンキーみたいな当て字を当てられるとは思っていなかったと思うんですけれど、色物に見えてこれがそうではなくて、あちらドイツでは120万部も売れているベストセラー作品なんで、、ひょっとしたら今年あたり日本でもブームが来るんではないかという気がします。
 去年は、ローリングさんのハリー・ポッターが完結して、ファンタジー絵巻も堂々の完結という風になりましたが、あちらがイギリスっぽいテイストのファンタジーであるならば、これは正当も正当。ドワーフはあくまでチビっこいけれど逞しく頑健で信義を重んじ、彼らと仲は悪いものの一緒にエルフも住み、その両者と人間が住む世界が闇の勢力に狙われている、、という王道中の王道。「指輪物語」的な世界なのですから期待が高まろうというものです。トールキン先生の跡を継いだ作品になるかも知れません。
 なのに、タイトルは「怒矮夫風雲録」あまつさえ、本の帯には、「ドワーフ三国志」ときますから、彼らを出版社がどうプロデュースしたいのかが謎ですが^^
でも、漢字多用の人名はありっちゃあ大アリ。本当は全編この当て字で言って欲しかったくらいです(実際には途中で人名はカタカナ表記が増えます。ちなみにエルフは枝流風です)。漢字で当ててあるのは中国式なネーミングで音と意味をうまく当てているので、こうしたのも楽しいなと思いましたから。
 ともあれ、まだ最後まで読んでいないですが、面白い一冊です。「ドワーフ風雲録」最後まで読み切ったらまた記事足します。なんせ700ページですから、年明け早々京極夏彦なみの一冊です。
 

怒矮夫風雲録 闇の覇者

怒矮夫風雲録 闇の覇者