小説・漫画好きの感想ブログ

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「天球儀」  藤崎竜著

 395冊目の紹介本です。
 そろそろ紹介本も終わりに近づいて来ました。
 この本は、「封神演義」で一斉を風靡した藤崎竜さんの短編集のボリューム3で、集英社文庫から出ています。
 SFものと、ファンタジーものを中心とした短篇が入っています。
 帯には、「もう一つの封神演義、もう一つの結末」なんてあおりが入っていたので手にとってみましたが、実は、中身は全然別ものでした。いや、確かに封神演義ネタの一作はあったんですが、週刊少年ジャンプで連載されていたあの封神演義ではなくて、太公望が天然ぼけの女の子でトラブルメーカー、おつきの四不象はきもち悪いクリーチャーになっているギャグ漫画でした。まぁ、ジャンプのあおりを信じるほうがバカなんですけれど。ジャンプ読んでウン十年いい加減に学習しないといけないことですよね。
 おそらくですが、収録作品の時期がかなりバラバラなんでタッチや処理、画力がかなり変化あります。個人的には、けっこう繊細なタッチのSF書いている頃の雰囲気で何かまた連載して欲しいなぁと思っております。

藤崎竜作品集 3 天球儀 (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 ふ 26-3)

藤崎竜作品集 3 天球儀 (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 ふ 26-3)