小説・漫画好きの感想ブログ

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「夏目友人帳」4巻 緑川ゆき著

 本年384冊目の紹介本です。←カウントがすっかり忘れられていました。
 この巻は、原っぱを守っていた二人の小さな神様たち、翠と玄の話がとっても印象に残ります。原っぱに二匹の狛犬として置かれていた神様、豊穣の神ではないけれど村人たちを暖かく見守り外敵から彼らを守っていたのに、飢饉が続いたときに恩を忘れた村人達に打ち壊された像に宿っていた一方の神様は悪霊となってしまいます。それに心を痛めたもう一方の神様と夏目たちとのやりとりがとっても印象的。
 雪兎を依り代にして動く玄が、翠に見せた優しさと想いの深さに結構感動してしまいました。やっぱりこういうストレートな愛情や優しさの表現では少女漫画に一日の長があるなぁと思わずにいられません。どちらがいいということは勿論ないんですが、向き不向きでいえば圧倒的にこれは少女漫画向き。著者は自分の武器を最大限生かして描いているなぁといつも思います。
 

夏目友人帳 4 (花とゆめCOMICS)

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