小説・漫画好きの感想ブログ

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「もやしもん」7巻 石川雅之

 二種類のバージョンがあるんだけれど、自分の買ったのは通常バージョンのほう。
 この7巻は、6巻のフランス編を終えて日本に全員が帰ってきてのお話で、いよいよ樹ゼミで味噌や醤油、日本酒づくりが始まります。米の精米から始まって、大豆の方は醤油にするか味噌にするかの行程の違いから途中のことまでしっかりと描かれていて、「もやしもん」はストーリーやギャグも面白いけれどバリバリの農学マンガだったことを再認識した次第です。ただ面白いだけじゃなくって、こういう生きた蘊蓄が語られたり、しっかりと地に足がついた漫画っていうのはやっぱりたまりません。
 特に、醤油の分類の話はこの漫画をしっかり読むだけで「濃口醤油」「生醤油」「薄口醤油」「たまり醤油」「甘露醤油」の違いもしっかりと一発で理解できるし、そのそれぞれのいいものを使った料理も食べてみたいと思います。また、その醤油のルーツも興味深いし、面白いです。
 一応、そんな醸造スタートの他のあらすじも少しだけのせておきますと、沖縄の金城さん(結城蛍のそっくりさん)がおじいといっしょに上京。その金城さんと樹さんと日吉酒店の店主との秘密や、大学構内に残された秘密の地下部分の謎みたいな話も出て来ます。
 大学生のキャンパス漫画、うんちく漫画、だけでない面もありということで、なんだかんだいって、やっぱりとにかく面白い漫画です。ひさびさにオリゼー達の菌劇場もあります。

もやしもん(7) (イブニングKC)

もやしもん(7) (イブニングKC)

 追記;「もやしもん」来年は任天堂DSでゲーム化もされるそーです。