小説・漫画好きの感想ブログ

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雇用調整・派遣社員打ち切りをひどいと言うけれど・・・

 突然ですが、どー考えても最近の景気に関して、またそれに対するマスコミの論調に気になるものを感じたのでちょっと書きたいと思います。というのは、派遣社員の解雇や、内定の取り消しについて、あたかもそれが極悪な話で犯罪のように煽ることはあまりに一方的ではないのか?  と自分は思うからです。
 確かに、ずっと雇ってもらえると思っていたのにそれが派遣打ち切りになって、住むところも、家族の生活もままならなくなる、これはあまりに不当だし犯罪だというような気分になるのは分からなくはないです。本音でいえば、日本的な一昔前の終身雇用のようなシステムにしてなんとか全員の雇用や生活を守って欲しいし、株主に対して利益を供与するよりもこの緊急時においては雇用を守ることが将来的には企業にとってもプラスになるのではないか、また人情としてなんとかならないのかという気はします。そこは自分も一庶民として感情としてはそう思います。
 しかし。しかしです。
 では、こういう不況のときの為にたとえ一時的にせよ高い給与を払ったり、高い維持費用を払ってでも派遣社員という形で雇用調整ができるシステムを維持していた企業の防衛策が事実上意味がないものになってしまいますし、生活はどうするんだ? というけれど、それぞれの社員が働いてきてその結果競争社会で倒産した会社もたくさんあったわけでそういう会社ではもっと前にリストラや、倒産による突然の給与未払いなどもたくさんあった筈です。それらは、不適応者であったとして何の社会的救済もしなかったものを、今回のような時だけそれを言い出すのは逆に不公平なのではという気がします。また、内定が取り消されたのは不法といいますが、確かに社会通念や暗黙の了解、また有為文書である程度の補償はするべきとして、会社そのものがなくなる瀬戸際のときにいまだ働いていない社員に給与を確保するよりは、今の社員になんとかして生きる道を求める姿勢は企業トップとしてありの選択だと自分は思います。
 それに、ちょっと何か勘違いしいてるんじゃないかなとテレビとか見て思うのは、派遣社員として働いていて、来年で突然解雇になってしまうと住む所もなくなるし家族も困る、また単身で住み込みで働いているので住むところがなくなる、これは補償して欲しいと集団であつまって抗議運動をしたり、相談活動をしている人々についてですが、、、これ、あくまで個人的見解ですが、、、あまりに情けないし、そんなことを言っている場合じゃないんじゃないかなと思うのです。家族のために仕事がいるんなら、どんな嫌な仕事であろうがきつい仕事であろうが、ごちゃごちゃ言ってる前に次を探して家族にしっかりと説明して生活の基盤をつくるために奔走するのがあるべき家長の姿なんじゃないかなと思うのです。単身者なんかであれば、いざという時のために貯金したり、住み込み寮でなくても住むところを探しておかない自分の不用心ぶりを置いておいて、行政や企業に文句を言うのは筋違いなんじゃないかと思うのです。
 もちろん、あくまで私見だし個人的な感覚なので反論はあると思います。
 でも、自分はそう思うのです。
 そして、自分のことを持ち出すのもあれですが、自分なんか突然の仕事の変更もあったし、決して恵まれた住環境にいたわけではありません。最初に学生時代に作っていた会社は、共同経営者ともめて資産もお店も全部渡して無一文で再起、その時には何の財産もなく貯金もなく経営者なので失業保険もなくいきなり無一文になりました。次に勤めていた会社は、それこそ不況でいきなり倒産。最後は給料も未払いで終わりました。前の会社なんて、ちょっと騙されていて最後なんて一年半くらいは給料が出ない、こちらからの貸し付けが数百万になり、あまつさえ借金の保証人に勝手にされており辞めたときには数百万の借金までこしらえられました。
 でも、だからどうっていって、自分が行政に助けを求めたとか、何か政治に愚痴をいったかといえば、そんなことしてたってどうにもならないし、自分や誰かを養っていかなきゃいけないんだから、すぐに仕事を見つけるし(今のところはすごいいい条件で破格だけれど)、いざという時にそなえて備えるべきものは備えるし、自分自身のスキルをあげるような努力はしていたと思います。また、振り返ってみてやましいところはない生き方をしようとはしてきました。また、そういう事だけでなく、どこでどうなるかわからない世の中だからこそ、自分に余裕があるときはできるだけ人に親切にしておくようには心がけてきました。
 結果、なんとかこうして、いきなり大病になっても生活は維持できるし、なんとか生きていけております。全然自慢ではなくて、そういうものだと思うのです。だから、最近のテレビ報道で、いかにも自分たちは被害者で、なにもかもが社会のせいだというような顔で出ている人たちを見るとなんか違うんだよなぁと思うのです。 
 身の丈にあった生活をせずに無駄なことして破産したり、住宅ローンが、、、といいつつ安いローン金利のときに貯金一つしなかったり無理な家をかった自分自身をまったく責めない人の多さに呆れたりするのです。
 あと、不思議に思うのは、仕事がない仕事がないというけれど、本気になって探しているのか?と思うのです。うちなんて、前も話したことありますが、ごくごく普通に働けば月に税込み30万近くは出せるような求人をしているが、まったく人が集まりません。仕事がないないと言うけれど、それは選びすぎていないかと思うのです。うちなんて、希望者があれば明日にでも4人くらいは楽勝で即日採用を出してあげられるんだけれど、全然来ません。体力的なこともあるから、40くらいまでの人しか採用できないという制限はあるけれど、それでも30万近くもらえたら全然大丈夫でしょう? 十分貯金だってできる額です。
なのに、来ないんですよね。こういう現状を見ると、雇用調整や派遣打ち切りばかりやり玉にあげてトヨタやいすずやソニーやキャノンなどがひたすら叩かれているのが不思議でなりません。トヨタを叩くのもいいけれど、リストラがいけないいけない、派遣がいけないいけないといって、トヨタ本体の行跡がさがってしまって、下請けや関連会社が倒産したりしたとしてもそれは関係ないのでしょうか?
 あまりに最近のマスコミは偏りすぎているような気がするのです。
 まぁ、こういう時だからこそリーダーシップをしっかりととって経済対策を取るべき麻生首相がああだし、自民党の内紛や官僚のサボタージュがあまりに酷すぎるから、政治に対する不満が爆発してしまうのは仕方がないんですけれどね。しかし、、、麻生さんがあまりにひどいにしても、自民党総裁として大統領にするべしと自民党内での選挙で決めたんだから、もうちょっと自民党の各幹部も嘘でも全員協力体制でやるべきじゃないかなと思うんですけれどね。