小説・漫画好きの感想ブログ

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「よんでますよ、アザゼルさん」2巻 久保保久著

 悪魔探偵の探偵事務所を舞台にしたドタバタギャグコメディ作品の第二巻です。
 悪魔と契約して、召喚、悪魔の能力を駆使して事件を解決する芥部探偵の活躍を描く、、、とか書くとかっこいいんですけれど、実際には彼よりもその助手の女の子と二頭身の悪魔達のギャグコメディです。この物語の設定では、悪魔はその一体一体につきグリモアと呼ばれる魔導書に、その悪魔の性質や能力、与える生け贄、操縦術が書かれており、術者はその本を手に悪魔を使役することができるかわり、そのグリモアを傷つけたり手放したりすると呪いにかかり獣になってしまうという報いを受けます。そして悪魔は一体ずつにそれぞれ固有の能力をもっており、それの使い道が術者の腕の見せ所であり、漫画としてのネタになっています。
 この二巻でも、その能力を上手く使うことで事件を解決していこうとするのですが、能力がそれぞれ限定している為に上手く使わないと解決しません。そして、この二巻ではその悪魔の天敵とも言える天使サリエルが登場しました。彼らは人間に滅ぼせない悪魔を完全に消滅させる強大な力を持つものの、世間一般のイメージとは違って人間がすることには全く関知しません。強請りたかりをするものや、ルールヲを守らない迷惑者がいても、犯罪者がいても全くそれに関与しません。しかし、こと悪魔に関しては強力な力を発揮するのです。
 そんなわけで次の巻あたりからはそれも上手いこと使ったギャグに磨きがかかってくるんではないかと期待しています。一般受けはまだまだかも知れませんが、今後に大期待のギャグ漫画です。