小説・漫画好きの感想ブログ

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アメリカ 北朝鮮へのテロ支援国家指定を解除

 こんばんは。
 こっちの話こそ号外が出てもおかしくない話だと思うんですが、なんとアメリカ合衆国は北朝鮮に対してテロ支援国家の指定を解除したとのことです。さきほど、ライス国務長官がその書類にサインして、即時効力を発揮したとのことです。
 もう最悪を通り越して、何がなんだかわかりません。
 前回の指定解除に向けての合意でさえも、日本からの非難はもとよりのこと、アメリカ国内の上院下院でも反対意見が多くてなし崩し的に流れていた話ものを何故どうしてこのタイミングで、と思わずにはいられません。事態は進展するよりもむしろ悪化していて、原子力発電所の無力化も覆して再開をはじめていた北朝鮮、核爆弾の実験の準備に再びとりかかりつつある北朝鮮。金正日さんの病状すら定かでないない北朝鮮。どうしてその北朝鮮にアメリカは、ブッシュ大統領は極端な土下座外交にも近いことをしたのだろう?
普通に考えれば、やはりもうブッシュさんの頭の中には国益なんてものはなくて、いま現在のサブプライムローンに発する世界恐慌直前のようなとんでもない事態を招いた大統領というマイナスイメージをせめて歴史の上から払拭するためだけに、なにがなんでも、あと半月ほどの在任期間のうちに北朝鮮との国交を樹立した歴史的な大統領という功績を得たかったのか。
 だとしたら、あまりにアメリカ大統領という、ある意味世界の王たるポジションにいる人間にしてはくだらなさすぎるし、そういう人物を選んでしまったアメリカのために日本は、アジアは、世界は大変な被害を今後被ることになるでしょう。
 核開発をする、ミサイルを打ち込む、まともな外交交渉をしない。そうすることで自分の都合のいい状況を引き出せるという自信をさらに北朝鮮に与えてしまった今回のことは、そのまま不安定な技術力による核開発、原子力発電所を北朝鮮に許す事になるし、それはそのままアジアの片隅にいつ爆発するかもしれない原爆をおいておくに等しい危険なことです。また、かの国がイランを始め、外国に核ビジネスをもちかけた場合、世界中のテロリストが簡単に核をもってしまうことに道を開いてしまうかも知れません。その危険をさけるために、世界は六カ国会議である程度の妥協をしたのに、これでは単純にやりたい放題の彼らに追認を与えただけです。
 しかも、このことで日本の北朝鮮による拉致事件、韓国に対する拉致事件、それらは解決しないままで終わってしまうでしょう。日本には協力なカードが後ろにはもうありません。むしろ今度からは彼らが核ミサイルという物理的な攻撃力を背景により強気に出てくるでしょうし、没落したらしたでいっときのソ連のように「貧乏だから管理がちゃんとしなくてひどいことになってもしれませんよ」という貧乏カードをバンバン切ってくることになるでしょう。
 もう最悪の上にも最悪を重ねたような決断です。
 そして、そういう事態を迎える前に、それらについて情報を取得できなかった今の自民政権、外務省の諜報能力のなさ、失態は断固罪を問われるべきと思います。なんのための日米同盟であり、外交協調だったのか。
 本当に憤懣やる方ないです。