小説・漫画好きの感想ブログ

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柳生一族の陰謀  ひさしぶりに笑った

 柳生一族の陰謀。
 今ぼーっとテレビを見ていたんだけれど、ひさしぶりに笑った。
 てっきり柳生十兵衛というから、千葉真一の昔のぶんだと思ったら新しいリメイク版。自分の中では柳生一族の陰謀というと、千葉真一が怖い声で「親父殿」「親父殿」といって迫ってくるシーンと、「麻呂は・・・でおじゃる」(たぶんこれが世間一般の公家イメージをかなり作ったと思われる)という成田三樹夫さん演技が強烈な印象でしたが、今回のリメイク版はそれをさらにカリカチュアした感じでけっこう笑ってみれました。
 十兵衛を今回は上川隆也、阿国に内山理名、親父殿に松方弘樹という配役。そして、最強なキャスティングだったのは麻呂の烏丸少将に佐野史郎。気持ち悪い役柄をやらせたらこの人の右に出るものはいません^^ しかも、今回の烏丸少将は異常に剣の腕がたって強い。物語冒頭では、十兵衛を筆頭に左門も茜も加えた柳生一族の三兄弟を同時に相手にしてなおかつ余裕の勝利という化け物ぶり。公家なのに、たいして鍛えていなそさうなのに、なにか一子相伝のあやしげな剣法でも習得しているような強さでした。
 されだけでもけっこう型破りだなぁと思ったのが最後の最後の柳生但馬守の乱心シーン。同じシーンを繰り返し繰り返しいろんな角度から間髪入れずにリプレイする手法は、まさにバラエティのもの。絶対に笑いを取りにいっているスタッフがいるとみました。 
 リメイクはリメイクとして楽しみました。昔のと比べちゃうともうなんにも言えなくなっちゃう感じなんですけれど、これはこれで笑えてみれたかなと。時代劇でここまでクスクス笑ったのもひさしぶりかも。