小説・漫画好きの感想ブログ

小説・漫画好きの感想ブログ

「シュナの旅」 宮崎駿著

 絵本というか、漫画というか。
 一応ジャンル的には漫画なんですが、普通のジャンプとかサンデーのような漫画的なお約束やコマ割ではないから、漫画とストレートにいうとちょっとイメージが違うかも知れません。「風の谷のナウシカ」とかの漫画版を知っておられたら、あんな感じです。イメージでいうと、アニメ文庫とかが一番近いのかな。
 さて。御本人さんがあとがきで書かれているように、この「シュナの旅」は民話を下敷きにして描いているんですが、、、どこをどうとっても宮崎テイスト。小さな痩せた土地の王子が、他の国からやってきた旅人の言葉に希望を抱き、村を豊かにする黄金の穀物の種を求めて旅に出、少女を助け、助けられ、、、という話で、そのままアニメ映画化してもなんの問題もないようなお話です。才能というか、強い個性のある芸術家というのは何を題材にどうやってみても、結局はその人のテイストというか印がその作品には強く押されるのですねぇと改めて思った作品でした。
 「崖の上のポニョ」効果か増版がかかっていくつかの本屋さんでは平積みでした。

シュナの旅 (アニメージュ文庫 (B‐001))

シュナの旅 (アニメージュ文庫 (B‐001))