小説・漫画好きの感想ブログ

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グルジア問題でアメリカとロシア新冷戦か??

オリンピックの裏で、グルジアで突如起きた武力衝突。
 グルジアがいきなり南オセチアに侵攻したのも驚きでしたが、日を待たずしてロシアが逆に南オセチアへと救援に向かい、グルジア軍を追い出してグルジアに侵攻したのも驚きました。ロシアからすれば同盟国への侵攻を実力で撃退、日本でいえば安全保障条約的に対処しただけという事なのでしょうが、これに対して西欧諸国が反対・非難の議決をもって事にあたったことで、一気に緊張が高まっています。
 一部報道によれば、米露の新冷戦ではないかとの観測も出ているし、あながちそれも否定できないくらい緊張しています。世界各地でこれまでも様々な紛争がありましたが、ここまで両国のメンツをかけてぶつかるのは久しぶりですし、どちらにとっても国際戦略上譲れないところだけにどうなるのかかなり不安です。
 落としどころとしては、南オセチアをロシア軍主体の国連軍で暫定統治するくらいしかないのですが、そうなるとロシアの勝利となるのでアメリカは絶対にうんと言わないでしょうし、実際のところ、ブッシュ大統領などからしたら引退直前に何をしてくれているんだろうと頭を抱えていることでしょう。国際外交の舞台で失点続きで、北朝鮮問題などでわかるようになりふり構わず外交成果を残そうとしているアメリカにとって、明らかに失点の今回。事前の情報収集が足りず侵攻まで全く手を打てなかったこと、強い態度に即座に出れなかったこと、効果的なロシアへの外交カードが切れないこと。などなど色々問題があるだけに、メンツにかけてもグルジアへの駐屯と人道援助を大量にやるしかなく、それだけだと国内がおさまらず難しい局面になりました。
 結構、グルジア問題は尾をひいていきそうな気配です。
 普通に平和に暮らせる国って、なかなかないですね。