小説・漫画好きの感想ブログ

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「鉄腕バーディー」1  ゆうきまさみ著

 さて。
 ゆっくりと惰眠もむさぼったし、ゲームもしたし(たびたび名前を出してますが今やっているペルソナ4というゲームは大変面白いです。ひさしぶりに最後までやりそうな雰囲気)、ぼちぼちとブログやってきます。
 で、最初の一冊は、「鉄腕バーディー」です。
 
 最近アニメ化されたこの作品、実はきちんと最初から読んだことはなかったんです。同じゆうきまさみでも「究極超人あ〜る」とか「機動警察パトレイバー」とかは読んでいたんだけれど、こちらは全く読んでおらずたまーーに雑誌で連載しているのをパラパラと読む程度だったんです。 
 しかし、そのアニメ化されたものを見て、ちゃんと一回読もうかなと思い手に取ってみたら、結構アニメ版と原作版は構成や筋立てやキャラ設定が違うんですね。驚きました。アニメ版で出ていたテュートの業界おかま人キャラ(忌野清志郎とか坂本龍一っぽい感じ)はそもそもそんな風な人間型では出てこないし、アキバ系大人気のグラビアアイドル「有川しおん」なんてキャラづけもないんですよね。主人公の天川が殺されてバーディと一心同体になるというウルトラマンへのオマージュ部分は一緒だけれど、それ以外はかなり違うので驚きました。逆にここまで違えば、アニメはアニメで楽しむ、漫画は漫画で楽しむという一粒で二度美味しいという楽しみが出来そうです。
 僕同様未読だった人のために軽くあらすじを紹介すると、宇宙連邦の捜査官のバーディ・シフォンは地球での職務遂行中に、間違えて地球人の高校生・天川つとむを殺してしまう。バーデぃとその相棒のコンピュータのテュートは彼を助けるべく、天川の身体を保存。精神(なのか記憶情報なのかが現時点では不明)をバーディの身体へと移植する。これによって、バーディと天川は随意に身体を変換し、一つの身体を共有することになった。宇宙人の存在すら知らない地球人の天川にとっては、バーディのやることなすこと科学力も全てはとんでもないことばかり。凸凹コンビとなったバーディと天川。果たして、彼らの冒険やいかに、というのが一巻のあらすじです。
 この漫画の設定では、宇宙はどうやらたくさんの異星人たちがいくつかの勢力に別れているようです(連邦とか帝国とか同盟といった単語が出て来ます。感覚としては「銀河英雄伝説」というよりは「スタートレック」のような感じでしょうか)。そして、それらは互いに宗教も政治制度もいろいろあるようで、犯罪もしかり、テロ組織もあるようです。そして、どうやらそのテロ組織の一部が地球で何かをしている模様です。
 今まで読んでなかったのがもったいなかったかなと思わせる一巻でした。連載しているヤング・サンデーの廃刊ということでどこかに連載を移すことになるんでしょうけれど、ばっちり続いて欲しいものです。

鉄腕バーディー 1 (ヤングサンデーコミックス)

鉄腕バーディー 1 (ヤングサンデーコミックス)