小説・漫画好きの感想ブログ

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「犬儒派だもの」 呉智英著

 パソコンの調子が悪いのかいまいちボードの反応が悪いので、うまくアップできるかが不安ですが一応。
 呉智英氏の中期の評論・コラム集。
 シニカルに構えながらも、根っこの部分でおもしろがりの呉氏らしいコラムで、国語の文法的な誤りや言葉の意味の間違いなどで産経や朝日、読売,毎日の新聞記者やデスクを軽やかに笑い飛ばしたり、政治家のさまざまな提案の嘘くささや矛盾をついた短文コラムばかりで割合と読みやすかった。後半のほうでは、民主主義のことやら、庶民感覚が果たして正しいことなのかなんてことを、時事問題と絡めて書いていて、考えもしなかった見方に目から鱗になる部分もある。さすがは思想家、哲学家、評論家である。 
 まさに、タイトルの「犬儒派」の面目躍如の一冊です。 

犬儒派だもの (双葉文庫)

犬儒派だもの (双葉文庫)