小説・漫画好きの感想ブログ

小説・漫画好きの感想ブログ

大分県の教育委員会と教員採用試験の話

 この話題、自分はもともと教育関係の仕事にいたから、あまりにもあまりなことにがっかりというか衝撃さえ受けて、話題に取りあげる事もしていなかったんですが、、じょじょに出てくるさまざまな事実を見て、なにかしら言っておかなきゃという気がしてきました。
 それは、ここまで腐敗しているんなら(今朝のニュースでは教育委員会の幹部は、ここに及んでも「口利き自体は別に悪いことだと思っていない」といいだすし、現職の若い先生らしき人が「300万円払っても1年働いたら元が取れるから、永久就職先が取れるんなら別に」という発言をしていたし)もうここの教育委員会には教師の採用や不採用、昇進や降格の人事権を与えてはいけないということです。教員採用試験がこんなに無茶苦茶なものだったなら、意味がないです。
 だって、実力では合格している受験者がお金を払っていないから落とされて、お金積んだり口利きがきけたら入れる。これでは、保護者はもとより生徒だって誰も教師を信用できないですし、そんなセンセイに(中にはいいセンセイもいるだろうけれど)に教えて欲しくないでしょうから。自分なら嫌です。
 この騒ぎ、なんだか家柄や寄付で教会の序列が決まっていたルネッサンス時代の法王庁を思い出させたりもして。聖職者のはずなのに、どれだけお金をもっているか、政治力があるか、コネがあるかで枢機卿や司教が決まって行く。法王だって決まっていく。民衆はそんな選ばれ方をしている人物だけれど権威だから従う。従うけれど、裏側を知っているから、本当には尊敬しないし逆に利用しようともする。最悪の循環です。
 ルネッサンス期とか中世ならまだそこに、人は生まれついて平等ではなくて身分はそれこそ神から与えられた特権であるというような王権神授説的な思想があるからまだ機能していたのでしょうけれど、モンスターペアレントすら大量発生している現代日本ではもうこれは教育そのものが破壊される要素にしかならないでしょう(ん? モンスターペアレントが先なのかそれともこういう教師の存在がそれを生んでいるのか? )。

こんな状態にすら何もできない日本の文部科学省だけに、竹島の領有権問題で韓国政府の反日デモとかに何も言えないんだろう。外務省もなにもいわずに配慮なんて言ってるけれど、、言うべきことを言うことと友好的な関係を築いていくことは同時進行でもできるはずなんだけれどな。韓国が北朝鮮に国民を一人殺されて国全体が殺気だっているわけだから、こんなときなら、李明博大統領ならずとも海外で文句を言えるところにだだっと不満をぶつけるのはわかりきっているわけで、日本ってのは、どうにもタイミングがちぐはぐで本当に空気読めないKYに対応ばかりだと思うのは自分だけだろうか。