小説・漫画好きの感想ブログ

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サミット 温暖化対策薄いながらも前進

一応、昨日のサミットでG8は地球温暖化ガス、主に二酸化炭素の2050年までの半減ということで意見の一致を見ました。co2削減に消極的なアメリカも、中国やインドも混ぜて削減していく方向に向かっていくことでなんとか合意しました。実際問題、アメリカをてこに中国とインドが参加しなければ削減の効果が薄いわけで、とにかく全体を巻き込めたのは形上は一歩前進といってもよいでしょう。ただ、それもそれももうかなり前から織り込み済みで集まって何かが決まったという感触は全くなしでした。
 京都議定書のときくらいの盛り上がりを期待しましたが、ダメでした。
 しかし、今回も日本の外交は弱いというか事なかれ主義というか、弱いものでした。
 果実の北朝鮮拉致問題についても、全体の議題には載せたけれども拉致が解決しない限りは何も進展させないくらいの強さを諸外国に協調させることができなかったし、わざわざ北海等でやるんだからと期待していたロシアとの北方領土問題についてもほぼ触れずに前向きにいきましょうといういつもの談話で終了してしまいました。強いてきまったことといえば、日本がアフリカ諸国にたくさんの援助をするということくらいです。
 いつまでお金がありあまっていて、金持ちケンカせずみたいな事がのほほんといえる一等国家だと自国を思い込んでいるのでしょうか。今の日本は資源にせよ、食料にせよ、かなり高度な駆け引きと頑張りを見せなければ、あっという間に極貧の国になるのにどうしてそういう危機感がないんでしょうかね。いや、まぁ愚痴ばかりいっても仕方がないんだけれど、本当にあまりに何も中身がなさすぎるサミットですね。
 某氏がテレビでいってましたが、8年おきのこのサイクルでG8をし続けると、アメリカ大統領はいつもいつも任期切れで交代直前で何も決定権や前向きな意見表明をしない時期だというタイミングが悪いというのも真剣に考えたほうがいいかも知れません。

温室ガス 2050年に半減、世界目標化
 北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)2日目の8日、主要8カ国(G8)は温室効果ガスの「2050年までの排出量半減」という長期目標について、G8だけでなく、すべての国での共有を目指すことで一致した。こうした方針や食糧価格高騰への対応などを盛り込んだ首脳宣言を採択した。
 G8は「50年半減」を新興国を巻き込んで実現する姿勢を見せ、9日には主要排出国会議(MEM)の首脳会合を中国やインドなど8カ国と開く。焦点は新興国側の同意取り付けに移るが、中印など新興5カ国首脳は8日声明を出し、「世界の国々の平等な発展が保証されなければならない」と早くもクギをさした。
 8日の首脳宣言では、温暖化対策で最大の焦点となった世界全体の長期目標について「2050年までに少なくとも50%の削減を達成する目標というビジョンを、国連気候変動枠組み条約の全締約国と共有し、同条約にもとづく交渉でその目標を検討、採択を求める」と明記。この目標について「世界全体、特にすべての主要経済国の貢献によってのみ対応できることを認識する」と強調した。枠組み条約には国連のほぼすべての加盟国が参加している。