小説・漫画好きの感想ブログ

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「舞姫」 森鴎外著

 エリス。
 中学校の授業だったか、高校の授業だったか。確か高校の国語の授業で読んだこの作品は、ときどきおりに触れて読み返していました。今回、この「舞姫」と思わず、なにげに表紙に惹かれて手に取ってみたらそれがこの「舞姫」新装版でした。
 角川文庫ということで、これはあの太宰&小畑健の「人間失格」や川端康成&荒木飛呂彦の「伊豆の踊り子」同様に、ジャケットで購買意欲を誘うパターンのそれだったわけです。しかし、このシリーズ、本当にどこまでいくんでしょうか。別に悪いことじゃないとは思うんですが、今回のこのCLAMP版とかは中身とあっているかと言われると、ちょっと違うような気もするんですが、、、。主人公の
エリスはこうもっと薄幸の美女といったイメージがあるんですが。。。
 まぁ、それはさておき、森鴎外の「舞姫」。ストーリーは皆さんもよくご存知だと思いますが、この悲恋の物語については中学・高校のときから太田豊太郎・エリス・相澤謙吉の誰が一番ひどいのかという話がそのたんびに起きました。エリスがあまりにも子供過ぎるんだ。主人公が意志薄弱で結局流されるままなのが悪い。嘘をついて事態丸めようとした相澤謙吉こそが張本人だ。などなど毎度毎度論争でした。で、今回再び読み返してみて、やっぱり自分はこの友人の相澤が一番問題なように思いましたが、皆さんはどうですか?

舞姫・うたかたの記―他二篇 (1954年) (角川文庫)

舞姫・うたかたの記―他二篇 (1954年) (角川文庫)