小説・漫画好きの感想ブログ

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「グーグーだって猫である」1 大島弓子著

 「グーグーだって猫である」は映画化されており、今年の9月から全国一斉公開されるようです。
 主演小泉今日子上野樹里加瀬亮だそうです。ん? ん? ん? と首をひねっています。というのも、この漫画の存在を知らなかったせいもあるのですが、この大島弓子さんの漫画は猫の漫画でして、それも1巻を読む限り、以前の大島さんの名著「サバ」シリーズの続編(主人公の猫は交代しているんですが)のような感じで、漫画家の大島さんと猫たちの日常を描いたような話だから、小泉今日子? 上野樹里? (特に「ラスト・フレンズ」のイメージがついた後では)という感じです。
 まぁ、もちろんのこと2巻以降では、今までと違って、すごくたくさんの人間関係が出てくるのかも知れませんが、1巻を読む限りでは、グーグーという子猫が主人公のお話です。
 
 13年生きた「サバ」が死んじゃったあとに、ペットショップでの偶然の出会いから大島家にやってきた「グーグー」。アメリカンショートヘアのちびっ子で、声を出して鳴くのが下手で「んるるる」と鳴くグーグー。グーグーは、サバと違って人懐っこくて人の肩に乗り、ドライフードをぽりぽり食べるかわいい猫です。サバの時は漫画家として大島さんがものすごく忙しかったので、そのあたりの生活環境の違いが猫とのつきあいや猫の生活にも大きく影響するみたいで、そのことも漫画に描かれています。一匹目の猫と二匹目の猫との暮らしが違う。それは僕も何匹か猫と暮らしているのでとても実感としてよくわかることで、それだけにとても共感できたし、なにより子猫が大きくなっていて、いろいろなことをするようになっていくのを読んで、自分とこにいた猫の子猫のときの事を思い出しました。猫と人生をともにしていて、ともに時間を過ごしていて、良かったなぁと思う瞬間をたくさん思い起こさせてくれる漫画でした。
 どうも猫ものの本というものに猫好きは無条件に弱いみたいで、ひょっとしたら猫とかに興味がまったくない人には全然共感を得れないかも知れませんが、猫好きには是非お勧めの本です。

グーグーだって猫である1 (角川文庫 お 25-1)

グーグーだって猫である1 (角川文庫 お 25-1)