「蔵人」1巻 尾瀬あきら著
シリーズ途中の作品なので完結してから紹介しようかと思っていたのですが、人気が出てきたのかまだまだ続きそうので途中でいったん紹介を。
主人公のクロードは外国人。
彼の祖母はアメリカに渡った日本人で、彼はその祖母から日本の蔵のことを聞いており、日本で酒造りをするために日本に渡って来ました。しかし、すでにその蔵は日本になかったのです。しかし、それでもクロードは、酒造りの道に進み日本で酒について学び始めます。彼が学ぶ事になった蔵の若専務の宏や、その専務の元婚約者で居酒屋を母親と営む女性せつ、蔵の杜氏達、そして新聞社の記者。魅力的な人物が繰り広げる、熱い、でもどこかノスタルジックでせつない物語は、テーマが酒であるからかも知れないけれど、日本酒がよく合うような気がします。
大人ならではの挫折や、こだわりや、打算があったりして、高校生たちの青春ものとは深さが全然違うけれど根底には素晴らしい酒を作りたいというその一点に向けて協力したり悩んだり苦しんだりする姿はやはり青春ものなのだなと感じる作品です。
同じビックコミックオリジナルでは、さきに「あんどーなつ」の方が貫地谷しほりさん主演でドラマ化するようですが、こちらも注目をもっと浴びていい作品だと思います。
- 作者: 尾瀬あきら
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/10/30
- メディア: コミック
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