小説・漫画好きの感想ブログ

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ネタバレ映画感想 「アフタースクール」

 面白さでいえば文句無し。最大級の評価を出したいと思います。
 日本映画もなかなかやるじゃないかと思わせる,特にミステリ好きにはそう思わせるような出来の映画でした。キャストがよさげだなというところから興味をもったので、正直そんなに無茶苦茶面白いものを予期していなかったんですが、それにしても期待値を遥かに越える出来だった、と個人的には思います。
 主演している、大泉洋佐々木蔵之介堺雅人、助演の伊武雅刀、それから女優陣では常磐貴子さんに田畑智子さん。みんないい演技をしていて、これはやっぱりキャスティングというか出演者の力も凄いなと思ったし、また脚本が本当によく出来ているなぁと思いました。どこにもだれたところがないというか、ほんのささいなくすぐり的な笑いのコネタや伏線がほんの些細なところまできちんと回収されるところといい、これは脚本家と監督の力も凄いなと思いました。まぁ、どこをとっても文句なしですね。  
 (まぁ、テレビドラマとかテレビの2時間枠でも出来たんじゃないのか? 大スクリーンならではの何かはないのか? と言われたらそこだけはちょっと辛いんだけれど)
 ストーリーは今回の場合、ちょっとだけにしとかないと本当に大幅に全部のネタをわらないと書けないところが多いので、ちょっとさわりだけで。←いくらネタバレとかあらすじありと書いていても本気で全部やっちゃうと見ていない人にあまりに悪いので。
 突然,出産直前の女性を残して失踪した木村。彼の友人で、出産までのあれこれを助けていた、中学教師の神野のもとに、失踪した木村を探しているといって現れた男、島崎。しかし、島崎なんてのは真っ赤な嘘で、彼は、赤ちゃんが生まれる直前の筈の木村がいわくありげな女性といるのを見たある筋からの依頼で、木村を探すべく送り込まれた探偵なのだった。わけがわからず状況がつかめないままに、木村探しに同行することになった神野。しかし、浮気にみえた木村と女の失踪は、二人の足取りを追うにつれて二重三重の裏があることが判明。神野と探偵はそれぞれに思惑を隠しつつ木村の足取りを追う。。。。果たして謎の女性の正体は?
ということですが、あとは劇場で見ていただきたいんですが、とにかく本当に無駄がない。全てのカットと台詞にはきちんと意味があって、上手いです。日本ではこういうコンゲーム的なものの傑作がないのが不満の自分でしたが、これからはこの作品をそういうジャンルでは真っ先に名前を挙げることになると思います。それくらい出来が良かったです。是非是非見て下さい。
 ぼんやり見ていると、甘く見ていると、一気に引きずりこれて、もう一回見ずにはいられなくなるので最初からじっくりと見て下さい。勿論、そうやってなんとなく見て、「え? え?? え〜??」となって二回見るのもまた楽しいかも知れませんけれど。お勧めです!