小説・漫画好きの感想ブログ

小説・漫画好きの感想ブログ

電車での遭遇、再び

今日もバタバタの集中工事を終え、いま電車で帰っているとこなんですが、再び不思議な自体に陥っています。
今日自分が乗っているのはJRの急行電車で、いわゆる4人一組で向かい合うボックスシートに座っています。席についているのは全員男性。僕以外は50過ぎくらいのおじさん達で全員が全員ピンストライプのはいった黒に近いダークスーツ。頭もそろってごま塩で、メガネまで制服のように共通している。
問題なのは、その中で僕の正面に座っているオジサン。本を読んでいる僕の視界をときどき手が横切る。なんなんだと思ってよくみると背広の胸ポケットからイヤホンらしきものが両耳につながっている。おそらく音楽を聞いて陶酔しているのでしょう。瞼を閉じて、こころなし頬が赤みを帯びて、興奮しているよう。そして曲にあわせてか、腕や指先が動きまくりです。ときに軽快に大きく左右に腕が、そして時にリズミカルに指先が優しく上下します。
クラシックの指揮者のように動き、それが僕の読者を妨げていたのです。
笹さんにお勧めされていた、乾くるみさんの「イニシェーションラブ」という作品を読んでいたんですが気が散って仕方ない。
(話がそれますが、この話べたべたに恋愛ものに見せかけてトリックがあるという事で注意深くよんでいますが、中盤を過ぎたあたりから、一人称で物語を進めている主人公が別人のように性格が変わってしまうのが怖いです。女性を一人知っただけでここまで傲慢で酒癖も性格も悪くなるのかと怖いです。はたして彼がどんなミステリーにまきこまれるのやら)
なので本を閉じてさっきからもう、開き直ってオジサンが聴いているのは何の曲だろうかと推理していましたが、これがわからない。そりゃ四拍子だけでわかるわけはないんですが。
と思ったら、オジサン、両手を組み合わせていきなりシャドーボクシングならぬシャドーゴルフスイングを上半身だけで始めました。その聴いている曲は何??
いやぁ、電車の中って本当に予測不能な事件が起きますね。