小説・漫画好きの感想ブログ

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選挙戦の結果は重く

 昨日の山口2区の衆議院補選では予想通り、後期高齢者医療とガソリン税・暫定税、道路特定財源維持の問題で、保守王国だった山口でも自民党は惨敗。国民の民意は、それらに対してNOとハッキリ出ました。しかも、最近の選挙では珍しく70%もの投票率でしたから、これはもう決定打といっていい状況です。
 でも、それでも自民党は暫定税率の復活も、道路特定財源として10年間は使用というラインを崩さないとハッキリと名言。福田首相が何をいったところで流れはかわらないとハッキリ打ち出ししています。こういう中で一番象徴的だったのは、伊吹文明幹事長。今朝もまた朝から生中継で出ていましたが、「国民に対して説明がたりなかったし、うまくなかった。制度としてはいいものだ」「民主党が審議を拒否しているから審議が進んでいないわけで、国民が理解してくれていない」「公平に税を負担してもらうためにはいいシステムだ」と、あたかも今回の民意は衆愚政治の欠陥であって、もっと正しい理解と全体を見る目がある人ならば我々の正しさが理解できるはずだという論調。前々から思っていたけれど、この人のこの傲慢な態度はどこから来てるものなのでしょうか。文部大臣で「ゆとり」をやった時から思っていたのだけれど、この人の中には一昔前の「民は民」としてコントロールする思想があるんじゃないかなと思われます。
 むろん、本当の狸はこういう状況ではまったく表に出てこない古賀さんあたりなのかも知れないけれど。
 ただ、民主党もこういう状況になったんだから、もっともっと対案を出してバンバンと法改正する手段を出してくればいいのに、参議院から発案は難しいという壁にひっかかったまんまで進展しないのですね。小沢一郎におんぶにダッコという状況では、鳩山さんの影の薄さも、菅さんのぼんやりぶりも、選挙にはプラスに結びつきません。そのあたりが心配です。本当に潰すべき本丸は現役以外の官僚のための無駄であり、税の意味のない使い方であるのにそこまで辿り着けるのかどうか。大阪の橋下府知事と宮崎の東国春知事、東京の石原都知事などみていると知事というのがそれぞれその官僚に対してどういう仕事をしようとしているのかわかるだけに(まったく思想が違うことも含めて)、より大きな舞台の国政でそれが出来ないのは頭が痛いです。
 ともあれ、こういう状況下でも30日には法改正して、ふたたびガソリン代はあがるのが確定のもよう。
 せっかくのゴールデンウィーク、マイカーで帰省の人たちにとっては、かなり痛手になることでしょうし、また景気は冷え込みに向かうのではと心配です。せっかく税金が少し下がっていたのに、関西ではタイガースが頑張ってて雰囲気的に盛り上がって経済効果も出ているのにまた冷えるのではと心配です。