「ヴァムピール 1巻」 樹なつみ著
樹なつみさんの新連載、待望の第一巻です。
アフタヌーン連載中の作品なんですが、アフタヌーンの中ではちょっと異色のタッチですが、少女漫画系列の雑誌をメインにしていた樹さんからしたら、新しいファンの獲得にむけて大きく前進の話になるんじゃないかなと期待します。
内容は、吸血鬼のような存在ヴァムピールにに取り憑かれた少年が主人公。
名前は、水沫レイ。彼は、ある日マンションの屋上から飛び降り自殺した少女にぶつかられ、心停止状態になった。幸いにも一命を取り留めて病院で生き返ってはみたものの、どうやら幽霊が見え、触れる特異体質になってしまったもよう。自分自身の変化に戸惑う彼の前に現れた美少女は、君は一度死んで吸血鬼の依り代として選ばれたのだと伝える。そして、君は死者と生者の中間の存在となったのだとも。
この物語では、吸血鬼(ヴァムピール)は精神生命体で、彼らが見初めた人間の中に入りその宿主の肉体を限界の限界までキープし生かし、その代わりに彼らの身体を使って他人の悪意を吸い取って生きるという設定になっています。
この第1巻は、そのあたりの基本設定の説明的な巻でまだまだ派手に物語は進んでいません。なので作品自体の評価も様子見です。が、「花咲ける青少年」とか「八雲立つ」とかの傑作がある漫画家さんですから、今作も期待といきたいです。吸血鬼ものですし、期待はけっこう大です。
- 作者: 樹なつみ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/04/23
- メディア: コミック
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