小説・漫画好きの感想ブログ

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チベット問題と北京オリンピック

 ロサンゼルスでのニュースを受けて。。。
 オリンピックは言うまでもなく、現状の経済や利権まみれの運営や変な意味でのナショナリズムの温床になっている危険があるにせよ、もともとの原義でいけば国際親善のためのスポーツイベント。それが、ここまで徹底的に各国からのクレームが連発して、聖火リレーといういわば楽しい世界を一つにするイベントがイベントにならない状況はさすがに中国も反省すべきところは反省するという姿勢が必要ではないだろうか。
 先日のイギリスでのリレーも妨害工作にあい、逮捕者が続出。
 続いてのフランスはパリでのリレーも妨害にあい、事実上、聖火がいったん消えるハプニングまで起き、逮捕者が続出。
 アメリカはロサンゼルスの今回のリレーで、警察当局からの勧告でリレーコースを二時間まえに突然変更。予定されていないところを人目を避けるようにランナーが走った。しかも、もともとのコースの警備員や警官は増員して陽動作戦までとって、極秘に走った。それでも不安と見えて、コースは半分に短縮。閉会式も中止した。そこまでしないといけない状況もさることながら、聖火リレーってそんなにこっそりと隠すようにしなければいけないものだろうか。いったい何のための聖火リレーなんだろうかと思う。
 フランスのサルコジ大統領は開会式に出ないと表明した。イギリスの首相も出ないと名言した。ここまで頑張ってきたスポーツ選手のことを考えて選手はオリンピックに出るが、国のトップとして中国にチベット問題で大きく釘をさす。抗議を表明している。これに対して中国が一歩もひかない姿勢を示すことに非常に困惑を覚える。 
 内政問題と中国はいうが、あきらかにあれは侵略したまま不当占拠している状況だ。固有の文字を奪い、原子力発電所や核廃棄物を地下に埋める施設をたくさん作り、中国人を大量に植民として入れて、ダライ・ラマ14世が全ての元凶であると言い続けるのはあまりにも無理がある。
 そのダライ・ラマが今日日本に一時トランジットのために入国した。しかし、その彼に日本は特に何も言わない。その姿勢は世界からは奇異に見えるだろうし、中国には無言の圧力を日本人は受け入れたと認識させただろう。今月後半には、その聖火リレーが長野にまわってくる。日本はその時どういう対応をして、どういう意見を世界に発信するだろうか。
 北京オリンピックに誰が行くのかというニュースが盛り上がって行く中で、本当にそれだけでいいのかと思う。
 中国との経済家関係も農薬入りの餃子事件の影響で、中国野菜の輸入の40%減というとんでもない事態がまわりにも波及し始めている。このままでいいのだろうかと強く思う。