小説・漫画好きの感想ブログ

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結局は融資 都民の声は届かずか

新銀行東京:400億円追加出資を可決、だそうです。

 赤字が1000億円になるのが確定している中でのこの採決は非常になんというか民意というのは届かないものなのだなぁというのを印象づけました。確かに今、アメリカのサブプライムローンのあとのアメリカの恐慌寸前の経済状況があり、それを受けての円高があり、全世界的な不況、動いているマネーは投資目的のそればかりという状況下では、よもや東京が銀行を一つ破産させることはできないだろうという経済界のコンセンサスが民意とはかけ離れたところでありました。日銀総裁が不在というなかで、銀行筋からの強い声もないだけにかえってそれが、新銀行の保護に繋がりました。

 でも、それならそれで、そのあたりの事をしっかりと打ち出して説明するべきだったんじゃないかなぁ。見せかけの理由と内容で議会が運営されていくというのは非常に残念です。大阪に住んでいるものとしては、こちらの大阪府が5兆もの赤字で何かしたくても何もできない状況だけに、潤沢な予算がありながら無駄なところにお金が流れて行くのを見ているだけというのは非常に歯がゆいです。

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 東京都議会の予算特別委員会は26日、経営危機に陥った「新銀行東京」(千代田区)に400億円を追加出資する都の08年度一般会計補正予算案を自民、公明両党の賛成多数で可決した。28日の本会議で成立する。発案者の石原慎太郎知事ら都の責任や再建計画の説明が不十分なまま追加出資が容認された格好で、今後の展開次第では石原知事の責任論が高まり、来年夏の都議選にも大きな影響を与えそうだ。

 補正予算には、自公が提案した付帯決議が付いた。▽さらなる追加出資は許されない▽今回の追加出資400億円を棄損させない▽再建計画の実行のため経営支援と監視に当たる組織を設ける−−の3本柱で構成。これを受け、新銀行と都は双方に経営状況を監視する組織を新設する。

 新銀行東京は、石原知事が再選を果たした03年4月の知事選で創設を公約した。貸し渋りに苦しむ中小企業支援を目的に、都が1000億円を出資して05年4月に開業。しかし、主力商品の無担保・無保証融資が不良債権を急増させ、08年3月期に累積赤字が1016億円に膨らむ見込み。