小説・漫画好きの感想ブログ

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「聖闘士聖矢 EPISODE-G 13」車田正美原作 岡田芽武著

 こんばんは、樽井です。
 テレビ見ながら、打ち込みしています。
 今日紹介するのは、チャンピオンREDという雑誌で連載中の漫画の13巻です。同名の週刊少年ジャンプで連載していた「聖闘士星矢」に登場していたゴールドセイントと呼ばれる最強の十二人の聖闘士たちの物語で、本編で活躍していた彼らがまだ少年から青年期だった頃の話です。
 彼らが戦っている相手は、ギリシャ神話で冥府に落とされたままになっていたクロノスとその配下のティターンズ達とその盟友ともいうべき巨人たち。聖闘士星矢本編では、セイントが戦う相手は、基本的には主人公の聖矢らと同様に神の配下となって戦う人間たちでしたが、この戦いではいきなり相手はティターンの神々です。
 人間が文字通り神の軍勢と戦う。そんな荒唐無稽な話ですが、このシリーズでは神話がベースだからか、それがごくごく自然であるかのように感じさせます。圧倒的な力の神が人間に感情的に近づきすぎているような気もしますが、浮気もすれば嫉妬で人間を追い込んだりするのがギリシャの神だとすれば、それもまた自然なのかも知れません。
 話の展開は、描き手こそ違え車田正美原作なので、一戦一戦自体が長いし、12柱の神がいるということで戦いだけでえんえんと時間が過ぎていきます。このぶんだと、20巻くらいまでいってようやく半分くらい勝負がつくかというようなペースです。この巻からはカプリコーン山羊座のシュラが戦い始めましたがこれも次巻に勝負は持ち越し。話の素材やデザイン、タッチはいいだけにもうちょっとだけペースアップしてもらえたら。それ以外は文句ありません。
 ちなみに、週刊少年チャンピオンでは、これまた同じセイントものが違う時代の冥王ハーデス篇を違う作家の方が連載しています。車田さん、ジャンプを出している集英社と何かあったのかと思いそうなとこですが、ジャンプ関係では「リングにかけろ! 2」なんて連載しているし、このあたりの事情はわかりません。
 まぁ、昨今、パート2やその後を描いたもの、息子達の時代のものの連載はよくあることなんですけれどね。
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