小説・漫画好きの感想ブログ

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「猫目石」 栗本薫著

 こんばんは、樽井です。
 ただいまの時間にお帰りです。いや、仕事が最近年末進行で忙しくて忙しくて、なかなか大変です。筋肉なんかひどくバキバキです。あとでマッサージチェアのお世話にならなきゃならないの確定です(けれど、、、マッサージチェアに座って飲み物とか飲みながら見るともなくテレビを見ているとそのまま寝てしまってかえって背中が痛くて目が覚めたりなんてことになりませんか? 自分だけ? )。今もテレビで稲垣吾郎のゴローズバーとか見ていますけれど、鈴木杏ちゃんとか見ながら寝てしまいそうです。この子好きなんですよね〜。なんかすごくナチュラルで。作らない笑顔がいいです。
 さて。そんな話はおいといて。
 今朝も予告していたので、本の紹介をします。goldiusさんから質問受けていたぶんです。

 
 猫目石」 栗本薫


 栗本薫のデビュー作「僕らの時代」の主人公である栗本薫(ただし、設定上はこの栗本薫は小説家だけれど男です)。
 そして、栗本薫の名探偵シリーズの主人公、伊集院大介。
 この二人の最初の競演作品が、この「猫目石」というミステリです。
 あらすじとしては、主人公の「栗本薫」が先輩小説家からとある軽井沢のパーティーで紹介されたアイドルの朝吹麻衣子とお互いに一目惚れしてしまい、そのまま先輩小説家の家に泊まることになるところから物語の幕はあきます。二人の甘酸っぱいとしかいいようのない初々しい恋の物語と同時進行で起こる、麻衣子のまわりでの連続殺人事件。当然の事ながら、栗本薫はその謎に挑みますが、そこに現れたのは名探偵伊集院大介。二人はそれぞれの推理力を駆使して真相を突き止めようとしますが。。
 ということで、二大探偵の競演ということでキャラクターがしっかりとたっており、たぶん今読み返してみてもミステリとしての完成度はともあれ、小説それ自体の完成度ということでいえば、栗本薫作品の中でも屈指の出来だと思います。すごく等身大の「栗本薫」と名探偵になるべくしてなった「伊集院大介」という二人の立ち位置、考え方、行動の全てがとてもよく出ていて、そして恋愛小説としても優れていて、この作品は古い作品ですがかなりプッシュしてよいと思います。
 のちのちに二人が再び競演する「怒りをこめてふりかえれ」という作品もありますが、自分なら文句なくこちらを推します。

猫目石〈上〉 (角川文庫)

猫目石〈上〉 (角川文庫)