小説・漫画好きの感想ブログ

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排出権同様にすっきりしない


 おはようございます、樽井です。
 先日ここのサイトで、日本が他国の温暖化ガス排出権を買うのは、たしかに合法ではあるけれど環境問題の取り組みとしてはズルというかダーティーなイメージがするから止めた方がいいと言いました。日本はただでさえ、被害妄想かもしれないけれど、問題をお金で解決するとよく非難されている国なので、百パーセント自分の国の中でクリアするのがいいと思うのです。
 そういう話をしているとこに、昨日日中ハイレベル協議の中では以下のような話が出て来ました。

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 日本からは、高村外相や甘利経済産業相ら6閣僚が参加。日本から中国へ省エネルギー技術の移転を進めることや日本企業から模倣品・海賊版の被害情報を中国政府に提供することなどで一致した。日本産コメの中国向け輸出でも合意、これらを共同文書にまとめた。
 中国側は、曽培炎副首相など8閣僚が出席した。約4時間にわたって行われた対話では、温暖化対策や貿易・投資の拡大などについて意見交換した。
鴨下環境相は中国の周生賢・国家環境保護総局長との間で、日本が中国で公害対策を実施し、温室効果ガスの排出権を日本が得る「コベネフィット(相乗便益)」事業で正式合意した。中国内陸部で発生、日本にも飛来する黄砂の観測データを提供するよう日本側が求めたのに対し、中国側は前向きな姿勢を示した。

簡単にいえば、中国の中での公害問題の解決に協力する代わりに、それで浮くぶんの温暖化ガスを日本が自国で減らしたようにカウントするという事です。これもルール的にはありではあるんですけれど、第三国もそうだけれど、中国の人自体からしてどう思うのかと思う訳です。ルールの中での勝負よりも、本来の意義だったり原則での勝負で温暖化ガス対策はして欲しいと思います。