小説・漫画好きの感想ブログ

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「ベルセルク29巻」 三浦健太郎著

 こんばんは、樽井です。
 ようやくと帰宅とあいなりました。今日はめちゃくちゃ遅くなってしまいました。
 神戸の山の中で二班に別れて、こちらの班は車が使えなくなったのでてくてくと山を歩いてバス亭まで歩いてそこから電車で帰ってきました。あまりに疲れ果てていたので電車で寝ていて、あぶなく京都はおろか米原まで連れていかれるところでした。JR、乗り換えが少ないのはいいけれど、気を抜くととんでもない所まで連れていかれるのが怖いです。まぁ、気が向いた駅で降りてみて、そのあたりをぶらつくのも楽しいですが、平日の夜にはあんまりやりたくないです。
 んなわけで、今日のぶんのブログは漫画紹介を一冊だけしてあっさりと閉店です。
 

 ベルセルク29巻」 三浦健太郎

 
 すごく思い入れがありすぎて紹介がなかなか上手くしにくい漫画です。
 作品世界はどっぷりのファンタジー世界です。
 あやかし、物の怪、使徒、騎士たちに王侯貴族、魔女、悪魔迄なんでもありのオールスターが登場のファンタジー世界がこのベルセルクの世界です。ただし、普通のファンタジーと違って、世界は非常におどろおどろしく、どちらかといえば光より闇、人よりも人ならざるものが圧倒的に力をもっており、戦争が続き、人の命がとことん失われ、各地で略奪と陵辱、血の饗宴が繰り広げられいる世界です。そこでは主人公とその仲間といえど、無惨にあっという間に命を落とします。また、国すらも簡単に滅びます。そういう中で主人公のガッツは、一度は魔物たちの生け贄とされながら生きながらえ、それどころか魔物たちの神ともいうべき存在に転生した親友と決着をつけるため戦い続けます。片目はえぐられなくなり、片手は機械仕掛けの大砲を仕込んだ義手となり、背中に背負う大剣は象すら両断しそうなドラゴンスレイヤー。到底まともに人間にすら見えません。
 そして、最も愛する女性は魔物たちの生け贄にされ、心を失ったままです。 
 それでも彼、ガッツは戦い続けます。
 全ての決着をつける為に、ひたすら戦い、魔物と、そして最近では自分の鎧とまで戦い続けています。平穏とはほど遠い生の中で、それでもパーティーを形作っている今は、ある意味、ガッツにとってひとときの休憩、あとになってみればたった一度の休憩のようなものの途中なのかも知れません。それくらい、この29巻のガッツは落ち着いてひとときの休憩を与えられています。最後の最後になって、セルピコとの戦いが始まりましたが、それ以外は地味なくらいの一巻です。
 しかし、次の巻ではおそらくガッツ達には凄まじいばかりの戦いがまた用意されているのでしょう。
 ファンタジーにはつきものの、大いなる定めや、運命の輪は、果たしてガッツにどのような運命を用意しているのか、そしてガッツはそれをどう切り開いていくのか。予想を超えた大長編になりつつある「ベルセルク」は、最後迄つきあいと思わせる作品です。

 追記。ちなみに「ベルセルク」は29巻が最新刊ではありません。単に自分がコミックスで買っているのでこのあとのぶんを買えていないだけです。ストーリーはまとめて読みたいのでヤングアニマル本誌でも、ベルセルクは読まないようにしているのです。「セスタス」はつい読んでしまうのだけれどね。

ベルセルク (29) (Jets comics)

ベルセルク (29) (Jets comics)