小説・漫画好きの感想ブログ

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大阪市長選の結果にちなんで 一つのご提案

 大阪市長選で平松邦夫さんが当選した絡みに記念にというわけではないですが、昔、勉強関係の仕事をしていた時に書きためていたデータから少しひっぱりだしてきたのをアップします。

 今現在、大阪府の教職員の比率でいうと、50代の先生が総教師数の6割近くをしめています。
 ある意味で,圧倒的に高齢化をたどっています。特に若手の先生の数がたりず、しかも女性のほうがどうしても比率が高いということは前々から問題になっていましたが、年齢の問題のほうが今年あらためて問題になりそうです。というのも、2007年問題ということで団塊の世代がやはり教職の世界にもきているからです。
 そこで、大阪府が発表したデータを見て行きますと、なんとあと5年後までには一気に教師の人数が少なくなり、30代、40代の校長先生が大量に生まれる見通しです。特に30代が増えそうだということなんですが、30代というと下手をすればお父さんやお母さん世代とほぼ同じか、次男、次女とかの時になると下手をするとご父兄の方よりも若い校長先生がたくさんという話になりそうです。
 僕は、エネルギッシュでやる気のある人が校長先生になるのなら、それには大いに賛成なのですが世間的にははやすでに心配の声が多数噴出しております。人生経験がない人はだめであるとか、若い先生は信頼ができないから困る、なめられて学校が荒れてしまうのではないか云々と。しかし、校長がとても威厳があって生徒たちをバリバリ指導するであるとか人生訓を語ってくれていたかというと、むしろそんなことは少なく、自分たちのときでもそうだったし、今でも一種シンボルとして行事のときに簡単なあいさつをするくらいしか生徒と接することがないように思います。 
 それならば、理念を前面に出し,生徒と積極的にかかわっていく、感情移入を生徒もしやすい校長先生の誕生というのはむしろ喜ばしいことなのではないかと僕などは考えます。仕事柄、不登校のお子さんの問題やいじめの問題等でごく稀に学校の校長先生にお話を伺うときもありますが、今はあまり前にでてこない方ばかりなので、若返りがあるとひょっとしたらそのあたりでもいい意味で学校に動きがでるのではないかと思います。
 
 当時よりもこの問題に関しては時間がまったなしに近づいています。先日のいじめ12万件報道や、モンスター・ペアレンツなど何かと大変な状況が続き、なおかつ大阪は給食費や授業料などの未納滞納が全国一位という不名誉な記録も多いです。それだけに事なかれ主義の校長先生教頭先生だけでなくなるように若く力に満ちた校長先生教頭先生が出てこれることを新市長にはお願いしたいと思います(もちろんベテランで実力のある人には、一律で減らすのではなくよい意味で評価をだしてあげて欲しいです)