小説・漫画好きの感想ブログ

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定吉七番は丁稚の番号

 こんばんは、樽井です。
 ただいま戻りました。今日からは次の集中工事地区の場所に電車で動いていたのでちょっと電車で酔っちゃいました。実は乗り物酔いするタイプなのでした。最近はわりと平気だったんだけれど、一時間くらい乗るとやっぱり気分が悪くなるときがあります。
 さて。
 うちの本棚もそろそろちゃんと整理していかないといけないという事で、うちの蔵書の中でたぶんもう日の目を見ることがないのもこれからは時々紹介したいと思います。

 「定吉七番は丁稚の番号」 東郷隆著 

 世界で一番有名なスパイといえば、たぶん百人が百人名前をあげるのは007、ジェームズ・ボンドだと思います。イギリスの諜報組織に所属するダブルオーナンバーを持つスパイです。ショーン・コネリーだとかロジャー・ムーアとかで大ブレイクした秘密情報部員ですね。
 そのパロディが本書、「定吉七番(セブン)は丁稚の番号」です。
 女王陛下ならぬ、大阪商工会議所の為に戦う、丁稚の中の丁稚、「定吉」という殺人許可コードをもつ現代日本最強の丁稚が、この定吉七番です。まぁ、そのまんまで、すごくお馬鹿で、ナンセンスで、でもかなり笑えるパロディでした。
 "全ての関西人の食卓に納豆を!!"をスローガンに東日本から関西系企業を駆逐する為に暗躍する謎の組織「NATTO」をはじめとする数々の強敵たちと戦う彼の熱いドラマは思わず吹き出してしまうくらいおかしかったです。
 今でこそ、絶版になってひさしいので書店でも見ることはありませんが、発売当時は一部でカルトなブームとなり、漫画化、ついにはゲーム化までされておりました。
 画像がどこを探してもなかなか出てこなかったのですが、一枚だけ見つかったのでこれを代わりに出しておきます。ちなみに、シリーズは長く続いて、これは第五巻の「ロッポンギより愛をこめて」の表紙です。これの007シリーズの元タイトルはもちろんおわかりですよね^^?
 
 追記 ジェームズ・ボンドは007だけれど、ジャック・バルバロッサ・バンコランは00何番なんでしょうね。

定吉七番シリーズ(1) 定吉七は丁稚の番号 (角川文庫)

定吉七番シリーズ(1) 定吉七は丁稚の番号 (角川文庫)