小説・漫画好きの感想ブログ

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紅葉のできるまで

 おはようございます、タルイです。
 今日ももうすぐ仕事です。
 テレビでは、皇居で親任式と認証式の中継がされていますね。これで福田康夫さんの第91代首相としての正式な認定というわけですね。さて。

  今日は雑学。
  秋になると、ある種の木(例えばもみじ)では紅葉が見られます。
 自分が最近まで住んでいた箕面市は日本全国の中でも紅葉が有名な所で飽きから冬にけて毎日のようにこの紅葉が見れたのです。でも、どうして紅葉が出来るのか、なんてことは大きくなるまで全く気にもしませんでした。けれど、とある日に気になって調べてみたら、単純に気温の変化というだけでなくて、葉っぱの根元に栓のようなものができるからということを知りました。
 結構面白かったので噛み砕いて説明しますね。
 普通、どんな木の葉の中にも「葉緑体」という色素体が入っています。これは光合成を行い、二酸化炭素を酸素にしたり、栄養素であるデンプンを生み出すものです。中学の最初の頃にならったあの話です。さて、その葉緑体の中には更に細かく言うと、光合成を行うのに必要不可欠なクロロフィル葉緑素とも言います)という物質が入っています。
 実は、葉の緑色は、このクロロフィルによるのです。夏から秋になり、気温が下がったり日照時間が減ると、当然葉にはあまり日光が当たらなくなります。すると、光合成を行えない、つまりは栄養分を葉が生み出せなくなってしまいます。木にとっては、酸素を生み出す事なんてのはあまりどうでもいいことで、栄養素を作る為に光合成をしているのですからこれは死活問題です。
 そうすると木はその栄養を生み出さない葉っぱをそのままおいておくと、栄養が足りなくなって枯れてしまう可能性が出てきます。そこで木は、自分の体の中で不要な部分を切り落とそうとするのです。その時選ばれるのが、実は葉っぱなのです。
 木の本体は、葉を切り捨てる際に、実際に切るわけにはいかないので葉の付け根のところに「栓」をします。
 そうすると、根等からとってきた栄養分は葉に行かなくなり、木本体は安泰、栄養を他の部分へ回す事ができるようになります。ひどい話に聞こえますが、全体のためには仕方ありません。栄養がいかないように、葉の根元に栓をします。
 ただ、こうしちゃうと、たとえ僅かなりといえども葉が作り出した栄養も、木の本体にはやってきません。すると当然、普段なら木の本体にいくはずの栄養分は、葉にたまり続けますよね。そうなると面白い事に、この栄養分がいっぱいまでたまると太り過ぎてはいけないと、栄養を作り出すクロロフィルが破壊され、逆にアントシアンという赤色の色素が作られるのです。
 これが紅葉の正体なのです。
 一気に赤くなる前に、葉が黄色くなりますが、これはクロロフィルがいるときから実はずっと葉の中にあるカロチノイドと言う色素があるためで、これは、秋以外でも年中葉の中に含まれていますが、普段はクロロフィルが強すぎて、見る事が出来ない色なのです。だから紅葉が中途半端で、クロロフィルが破壊されてもアントシアンができるほどではないと、黄色い葉っぱになるのです。
 ちなみに、紅葉の条件としては主に、「昼夜の気温の差が大きい」「日照時間が長い」などがあります。
 赤い色素アントシアンは、気温がググッと下がった時にできやすく、また、日照時間が長ければ長いほど(つまりは光合成する時間があればあるほど)栄養分を大量に作れるため、アントシアンが大量に作れるのです。ただ話は戻りますが、木と葉との間に「栓」をつくる条件は、日照時間が短くなる事、栄養が来なくなる事ですから、木の本体が「これはわりにあわないな」と栓をつくったあとでも、日照時間が長かったり、わりと暖かい日が続くと、綺麗な紅葉を見る事ができるのです。
 じわじわと寒くなるよりは、一気に何日か寒くなり、また暖かくなる。これが一番ベストです。

 、、、てことで、あまりに暑いので気分だけでも秋にしたいなぁという話。
 今日からまた仕事だけれど暑そうだなぁ今日も。