小説・漫画好きの感想ブログ

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ツボカビとセアカベニグモの恐怖

 おはようございます。樽井です。
 以前に、別のブログをつくりかけたときに準備していた記事の一つなんですけれど、今年になってこの記事で心配していた事態が起こってきたので、アップします。これも動物の、生態系の別の意味での環境問題に関する話です。

 カエル殺すカビ日本上陸、流行すれば絶滅の危機も、というニュースが届いている。動物の世界では、世界各地にしっかりと住み分けがあって、絶対にそういう動物や植物・生物がいたらとんでもない事になる、という生物がいてもそれぞれが違うところにいる限り意外に安全に暮らしている。しかし、ちょっとしたきっかけでそのエリアが一匹の動物,或は虫を媒介にして混じり合うととんでもない事が起きる。
 このカビのこともそういう一種だ。
 世界でカエルなどの両生類に壊滅的な被害を与えているカエル・ツボカビ症とその病原菌になるカビが日本にも上陸していたことが、明らかになっらしい。
 情報によれば、感染したカエルが輸入業者などを通じて国内に持ち込まれたと見られており、昨年末に、都内でカエル14匹がこの病気によって死んだことが初めて確認されたという。病気が流行すれば、国内でも絶滅の危機にさらされる両生類が出てくる恐れがあるとして、世界自然保護基金(WWF)ジャパンや日本動物園水族館協会など16団体が13日、「緊急事態宣言」を出した。
 カエル・ツボカビ症が確認されたのは、都内で個人がペットとして飼育していたカエル。14匹ものカエルが死んだため、獣医師を通じて麻布大研究室に持ち込まれ、国内で初めて感染が確認されたという。この病気は、真菌の一種で、耐性のないカエルなどに感染すると、その90%が死ぬほど致死率が高いのが特徴とのこと。おそろしいことに、直接接触でもなく、水を通じて感染するため感染力が強く、すでにオーストラリアや中米などで両生類が壊滅的な被害を受けている。
 感染すると、食欲不振や異常な姿勢、ひっくり返しても元の姿勢に戻らないといった反射機能の消失などの症状が表れ、感染から2〜5週間で死ぬ。ただし、人に感染することはないという。
 緊急事態宣言では「人を含めた哺乳(ほにゅう)類や魚類、爬虫(はちゅう)類、鳥類などには感染しない。異変があれば専門家に連絡し、飼育していた水やカエルを排水溝や野外に捨てることはやめてほしい」と訴えているというが、なにがどこでどう変化するのかわからないところが、相手が小さな小さな目に見えないカビだけに恐ろしい。ちよっと前に、映画とかでエボラ熱ウィルスを猿が媒介するという怖い映画があったが、あれはまぁ一応サルに注意すればいいわけで、今回のように菌といわれるとちょっと手のうちようがなさすぎてかえって怖いものです。
 
 補足、このあとの詳しいニュースで見ると、このカビはカエルなどの表皮にとりつく真菌で、体表のタンパク質を食べてしまうために、とりつかれると皮膚呼吸の機能を失って確実に死んでしまうとのこと。ペットのカエルから始まったとはいえ、それも輸入のときに付着してきたものが原因。
 先日のワニ事件もそうだけれど、生態系の違うところから動物を入れるときは最新の注意を払わないとかなりまずい事になります。そういえば、関西圏ではセアカベニグモが完璧に根付いてしまいました。これは皆さんもご承知のとおり、猛毒を持っているのですが、居着いてしまいました。おかげで、関西ではこの対策に火炎バーナーで駆除をしています。火炎バーナーですよ。けっこう大変なことです。