小説・漫画好きの感想ブログ

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9.11 アメリカ同時多発テロから6年


 おはようございます、樽井です。
 あれから、6年が経ちました。そう、あのアメリカの同時多発テロから6年です。
 アルカイーダが、イラクが、オサマ・ビン・ラディンが、我々の前に初めて衝撃的に出て来たときから6年です。ハイジャックされた航空機が、貿易センタービルに突っ込み炎上し、ツインタワービルが崩壊していくあの映像から6年です。
 アフガニスタンで戦争があり、イラクにアメリカを中心に多国籍軍が進軍し、数々の街が破壊され、報復にイギリスを中心に世界中でテロが起こり、今でも毎日数十人がテロや内線でなくなる引き金になったあの事件から6年です。
 そう考えるとずいぶんと古い話ですが、いまだにあの時の衝撃は生々しく皆の中に残っていると思います。事が起こった瞬間には、完全にテロでアメリカが正義のように見えましたが、事態が進むにつれて、アメリカのイラク侵攻が結局は思い込みの間違いだったことがわかり、正義はなくなり、必然的にそれに参加した日本も間違いを正せないまま今に至り、あまつさえはあの同時多発テロ自体がアメリカ上層部、わけてもブッシュの陰謀説も根強くアメリカに疑問として残っている状況は当時予想もしないものでした。
 テロはもちろんのこと全否定されるべきであるし、神の名をかけた戦いも勘弁して欲しいけれど、正義の名のもとに事態をかきまわすだけかきまわして一般民衆を苦しめているアメリカのやり方も正直まったく評価できない状況です。
 それでも、歴史は動いていて今日があります。
 そして、その戦争の流れから日本は今、安倍晋三が内閣総辞職を賭けてとわざわざ政治問題にしてしまった、インド洋でアメリカ海軍に原油補給という戦争の後方支援をやるかどうかが問われています。はっきりいってこれはやるべきでないことなのに、流れからそのままやり続けてどちらに転んでも苦しいことになっています。昨日から始まった臨時国会は、参議院の与野党逆転のねじれ国会のままに混沌とした議会運営が行われそうですが、この問題はとんでもなくややこしい事態に今向かっています。
 たぶん総理周辺は、自身の人気回復のためにやった事なのでしょうが、これがどれだけ危険なことか分かってないのでしょう。分かっていれば、これは絶対に政治問題にしなかったはずです。今回、無自覚に支援をするならまだ良かったのですが、国民がここで民主党のいうように支援拒否してアメリカとの関係のために支援続行をするために自民党にゆり戻しをかけてしまえば、なし崩しの憲法改正、日本のさまざまな(今後は多国籍軍によらず)軍事局面への介入が絶対に起こるようになります。 
 それだけはなんとしても避けなければならないので、ここで政治問題にしてしまった阿部総理は本当に反省してもらいたいものです。他の政策上での戦いであれば、民主が勝っても自民が勝っても是々非々ですが、この問題でのなし崩し的な揺り戻しは国にとって大いにマイナスになりうると自分は思っています。
 珍しく堅い話ですが、あの事件から6年の節目の日だけに書いてみました。