小説・漫画好きの感想ブログ

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「よつばと!」

 おはようございます。
 朝から、鉄道アイドルの木村裕子さんという方の特集をテレビで見ています。
 いや〜、鉄道アイドルって珍しいジャンルですけれど、普通にアイドルですね。昔の鉄道オタクというと、写真オタクと一緒で暗いイメージがわりとあったのですが、そんなこと全然ないですね。もはやオタクっていう括りは無効ですね。
 さてさて。この読書日記&オール電化日記をはじめた最初の最初に、僕の前職は家庭教師関係だったという話を書きましたが、その時にその会社のサイト用にブログネタをいろいろなジャンルで書きためていたものが出て来ました。その会社のサイトは、結局僕が辞めたのでできあがらながったのでお盆だし、日の目を見ないこの子たちの為にちょっとした文章供養ということで使ってみたいと思います。
漫画は大好きですから(昨日もyou tubeで、「さよなら絶望先生」の6話を早速見ていました。原作に忠実で、なおかつ色々な映画のパロディも多く面白かったです。TRICKのパロディとかも面白かったですね。「らき☆すた」だけ見ていないんですが、面白いのかな? )
 
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 本の紹介のコーナーは、本の紹介だけでなくてマンガの紹介もやります。マンガというと、それだけで眉をひそめる人もやはり未だにおられます。家庭訪問にお伺いしたときに、それはよく感じます。そういうお母さんお父さんは、僕が「週刊少年ジャンプ」や「週刊少年マガジン」「モーニング」「ヤングジャンプ」なども読みますよというと、なんとも言えない顔をされます。
 しかし、「日本のマンガ文化は・・・」と大上段に構えるまでもなく、日本の漫画の水準はきわめて高いですし、ジャンルの幅の広さは世界に類をみないものだという事は間違いありません。歴史ものでもSFものでも、ファンタジーものでも、スポーツものでもなんでもありでどんなたぐいの話でもマンガになっているといっても過言ではないでしょう。 
 小説やテレビや映画を見るように、マンガも大人の楽しみの一つにすべきだと僕は思います。いい作品であれば、いい小説や映画やドラマのように感動や癒しがあります。
まぁ、そんな小難しく理屈をつけずに、楽しむのがいいのですが。


 「よつばと!」 (1巻〜6巻まで発売中) 
    あずまきよひこ著   メディアファクトリー 

 著者は、あずまきよひこ
 といえば、ぴんとくる人も多いでしょうか。
 数年前にブームになった「あずまんが大王」という女子高生をモチーフにしたマンガを書いていた人です。現在では珍しい四コママンガというスタイルの中で、描いた作品はアニメ化、立体化までされました。
 この人の最新作が、この「よつばと!」という現在連載中のマンガです。
 主人公は、「よつば」という5才の女の子で、彼が「とーちゃん」と呼ぶ男性と新しい町に引っ越してくるところから話は始まります。この「よつば」、翻訳家の「とーちゃん」と血がつながっているのかどうかといった基本的なところも謎なのですが、ともあれ本人は「とーちゃん」を父親として暮らしています。
 ただ、外国人とのハーフらしいことが影響しているのか、それとも「とーちゃん」の育て方がアバウトに過ぎるのか、普通のお子さんよりもつきぬけて元気で、素朴で、まだまだ知らないことがたくさんあって、それが巻き起こす普通との「ズレ」が面白いです。彼女が「とーちゃん」やお隣さんの浅葱家の三姉妹と繰り広げるドタバタは本当に笑えます。
 また、小さい女の子が出てくるマンガときくと、たまに「ロリコンっぽい」ものを想像するかたもいますが、まったくそういのはありません。むしろ、変に子供を美化しないでそのまま子供を見ている作者の目がとても優しく感じられて、優しい気持ちになるくらいです。
 小さな子供が、言葉の意味がわからなかったり、やっていいことがわからなかったり、すぐいろんなことを忘れたり、危なくてもついついやってしまうことや、ちょっとしたことで感動するところなどが上手く笑いに昇華されていて、読んでいて本当に笑ってしまいます。マンガ的な表現でよくマンガを読んで吹き出す人が出てきますが(実際にはマンガを読んで吹き出すくらい笑うことはなかなかないですよね? )、この「よつばと!」に関しては結構そういうことが多くあり、自信をもってお勧めできるマンガです。